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家庭と仕事の両立

※過去のコラムの転載です。

最近、労働組合員の方たちにキャリア面談をする機会があります。その相談の中で、「家庭と仕事の両立」で悩んでおられる方たちがいらっしゃいます。

キャリアコンサルタントの実技試験でも、この「家庭と仕事の両立」の相談ケースはよく取り上げられます。

「育休から復帰するけれど、夫は仕事が忙しくて残業も多く、家事育児の分担をしてもらうのはなかなか難しい」

といったようなケースです。

文面から分かる通り、女性の相談です。
2016年に女性活躍推進法が施行され、女性の働く場が増えたのはもちろん、昔の補佐的な業務だけではなく、チームリーダーを担うなど役割と責任のある業務に携わる方が増えてきたという時代背景があり、キャリアコンサルタントの実技試験のケースとしても使われているのでしょう。

しかし、最近のキャリア面談で「家庭と仕事の両立」について相談してこられるのは30歳前後の男性です。
「妻も仕事をしているので、もっと自分も家事育児にあてる時間が欲しいけれど、残業が多くてままならない」という相談です。
相談者からは「妻のキャリアも大事にしてあげたい」という言葉も出てきます。

時代は変わったなぁ...と寿退社が当たり前のバブルど真ん中世代の私は感慨深く思います...が、感慨深く思っていても相談者の悩み事は解決しません。

課題として「属人化」「慢性的な人手不足」という言葉が相談者から挙がってきます。相談者の方たちは課題を認識されていることから、それぞれが業務効率化に取り組まれていることでしょう。しかし、こういう構造的な課題は、個々やチームで取り組んでいっても限界があります。全社的に取り組むことが必要ではないでしょうか。

労働組合が会社と共に本気で取り組んで改善していかなければ、従業員の方たちのモチベーションが下がり生産性が下がることでしょう。また、離転職にも繋がっていく懸念もありますし、転職せずに会社に残って頑張った人が、メンタルダウンや健康を損ねるということにも...

人材不足倒産という言葉も聞かれるようになりました。
みなさんの所属する、会社や組織がそうならないように組合員の方たちの声を聴き、課題を洗い出して解決に向けて取り組んでいって頂きたいなと思いながら相談者のお話を聴いています。

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