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仕事に対する意識の高まり ーキャリア相談の効果ー

今回は先の記事で掲載した厚生労働省の令和4年版労働経済白書に、キャリア相談の効果として挙げられている「仕事に対する意識の高まり」について書いていきたいと思います。

なぜキャリア相談を受けるのか

キャリア相談では、離職や転職を考えられている相談者も少なからずいらっしゃいます。それなのに、なぜ、キャリア相談を受けると現在所属している組織での仕事の意識が高まるのでしょうか?

「引き止め工作をしてる?」

いえいえ、そうではありません。離職や転職をする気持ちをはっきり決めている方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は「会社を辞めることも頭をよぎる」という感じです。仕事や職場でモヤモヤを抱えていてどうしてよいのかわからず、その現状から抜け出したいという思いが「転職しようかな…」「会社辞めたいな…」に繋がっているのだと考えられます。

キャリア相談で行うこと

まずはモヤモヤの原因を対話しながら探っていきます。キャリアコンサルタントと話すことによって、言語化され、何にモヤモヤしていたのか、何にとらわれているのか相談者自身が気付きやすくなります。

内容はケースバイケースですが、これまでの仕事のふり返りや、職場のコミュニケーション、職場外での悩みについて語っていただきます。その上で、相談者自身がどうありたいのかを引き出していきます。

つまり、ふり返ることによって、どんなところで心が動いたのか、強みや弱みは何なのかといった自己理解を深め、自分はどうありたいかを話すことで言語化していただき、モヤモヤしていることへの解決法が無いか一緒に考えていきます。

まだやれることがある/目標が見えてくる

最初は「転職しようかなと考えている」と話されていた相談者もキャリア相談でこれまでをふり返ったり、どうありたいかを話したり、モヤモヤの解決法を考えたりしていくうちに「まだやれることがある」と気付いたり、組織内での目標が見えてきたりすることもあるようです。それが「仕事に対する意識の高まり」に繋がっているのではないかと考えられます。

ただし、組織外にしっかりとした目標を見つけた相談者の離転職を止めることはできませんので、そこのところは組織も理解しておく必要があります。

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