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【労働組合の魅力を「わかりやすく」説明することに挑戦するノート】シリーズ1/はじめに

みなさんこんにちは!「働く×マナビバ」へようこそ。

このシリーズでは、労働組合の活動支援をするj.unionが、読者のみなさんに労働組合の魅力を「わかりやすく」みなさんに説明することに挑戦します。

私たちの「働く」は、私たちが望む/望まざるに関わらずに変わっていく

昨今、日本社会では生産性向上を目指す「働き方改革」や、「ダイバーシティ&インクルージョン」「イノベーション」「DX推進」「心理的安全性」などのさまざまなキーワードに彩られて「働く」が語られています。社会の雇用慣行は新たなものに移り変わろうとし、企業は事業戦略を見直しはじめ、私たちの「働く」処遇に関する人事制度も大きく変わってきています。それによって、私たちの「働く」は、私たちが望む/望まざるに関わらずに変わっていくでしょう。

私たちj.union社員は、「働く」の変化が私たち一人一人にとって良いものとするには、私たち一人一人が目の前の「働く」を自らのものとして良くするために行動することが大事だと思っています。そうした一人一人の行動の結果が、社会の新たな雇用慣行を健全なものとし、企業の持続的な事業戦略を可能にすると考えます。

鍵となる労働組合なのに・・・

と、まあ、ここまではありきたりな考えかもしれません。私たちj.union社員がわざわざ上記のことを書くのは、

私たちの「働く」を良くするために、最も重要な鍵となるのが労働組合であると考えている

からです!

とはいえ、労働組合が世の中の注目を集める機会は、かつてと比較すると大分減りました。ましてや労働組合へのイメージは、一部のメディアや発信者の声が大きく取り上げられていて浸透してしまっているがゆえに、あまり良いものではないようにも思います。「今の世の中に労働組合なんて必要ない」なんていう声もあるくらいです……。

「いやいやこれからの世の中は労働組合が鍵になる!」と胸を張って主張しているのは、当事者として労働組合の運営に携わっている組合役員の方を除くと、日本でj.union社員くらいしか居ない?!かもしれません。

なぜ労働組合はこのように注目もされず、むしろ批判的に捉えられてしまう状況にあるのでしょうか。

労働組合ってよくわからない・・・


それは、「労働組合」という存在が多くの働く人々にとって「よくわからない」ものであり、労働組合という組織がどのような活動をしており、それらの活動がどのように私たちの「働く」をより良くすることに寄与しているのか「まったく知らない」からではないか、と考えます。

2023年現在、日本では労働組合の組織率(日本の全雇用者数に占める労働組合員数の割合)は17%を切りました。それは、日本の全雇用労働者のうちの83%の人が労働組合の活動を直接的に知る機会が皆無であることを意味しています。

労働組合員として働いている17%の人々は、労働組合の活動を知る機会を得ているはずですが、労働組合の活動の全容や意義を理解しているかというと、はっきりと「ハイ」と言える人は組合役員経験者に限られるかもしれません。

何が言いたいかというと、全国4,200の労働組合の活動に関与させていただいているj.unionの社員からすると、私たちの「働く」がまさに変化し、それが今後どのようなものとなるかわからない中で、

労働組合の可能性を知らないままでいるのは「もったいない」ということ

です。

労働組合の活躍を私たちは知っている

私たちj.union社員は、

  • 多くの労働組合が働く人を結集して自分たちの手によって企業の働く環境や条件の改善だけでなく、個々人が自分自身のものとして誇りを持てるライフキャリアを描いていること

  • 「働く」ことそれ自体から得られる個々人にとっての価値を高めていくこと

  • その他さまざまな「働く」にまつわる「こうだったら良いのにな」の解決について多くのチャレンジや取り組みを行っていること

これらの活躍を実際に目にしてきているのです!

少しでも多くの人が「労働組合」という存在の面白さに興味を持ち、その活動が自分たちの「働く」に深く関わっていることを知ってもらいたい。

そして、労働組合という組織がこれからの社会に果たしていくことのできる可能性についてワクワクして欲しい。

そこで、私たちはこのnote「働く×マナビバ」で【労働組合の魅力を「分かりやすく」説明する勉強ノート】をシリーズで書いていこうと思います。

次回より始まるシリーズ第1回目では、効率化の追求ばかりに走る現代社会において、労働組合がどこまでも愚直に民主的組織であることを貫いていることから生まれる特異性とその魅力についてたっぷりと取り上げたいと思います。お楽しみに!


みんなにも読んでほしいですか?

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