働く×マナビバ

j.union株式会社の社員がさまざまな取材や勉強を通して学んだことをまとめ、これから…

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j.union株式会社の社員がさまざまな取材や勉強を通して学んだことをまとめ、これからの時代の働くを支える組合活動を通じて働く人々の未来のビジョンやライフの在り方について「働く」「組織」「社会」の観点から考えていく「勉強note」です。

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一人一人が「働くわたし」を考えるための勉強noteを始めます

はじめまして、j.unionです。 私たちは、働く人々が「働く」ということを自分たち自身の手で、よいものにしていくための活動、すなわち、労働組合活動の支援を専門にしているおそらく日本で唯一の会社です。   初回投稿は、j.unionってどんな会社?についての自己紹介と、 私たちがこのnote「働く×マナビバ」で何を発信し、みなさんとどのような交流をしていきたいか、お伝えさせてください。 「『働く人』のために働く人」のために働く  ―j.unionとは 私たちj.unionは

    • 【Cafeだより】11月16日開催報告~オープンショップのユニオンでもできる!

      ReUnion CafeとはReUnion Cafeは、 「いろいろな組織のユニオンリーダーが気ままに集う場」。 仲間とユニオン活動での悲喜こもごもを自由に談笑しています。 ポイントは、とにかく「超脱力」。 アジェンダを決めて、ゴールに向かって頑張る! …も大切ですが、力んじゃってアイデアが湧いてこないことって あると思うんです。 それが続くと、しんどくなってもきますよね。 ReUnion Cafeは、全く解決しようとしません(笑)。 だからこそ本音の意見やアイデアがイン

      • 「VISION2030」をつくった話

        この度、j.union株式会社では理念・ミッションの実現に向けて、2030年の未来を改めて想像し、私たちのありたい姿(VISION2030)を新たに定めました!策定したビジョンはこちらです! なぜ今VISION2030が必要なのか?2020年以降、デジタルテクノロジーの発展やコロナの流行、労働組合組織率の低下(厚生労働省2022年「労働組合基礎調査」の結果では16.5%の組織率と過去最低を更新)、働き方・暮らし方・価値観の多様化など、会社としても、個人としても環境の変化を感

        • 能力主義管理(人事査定)を是とする日本の労働者には、目標管理・人事考課制度等の各面談を個別労使交渉・協議にする必要がある

          j.union社の“WEBメディア―勉強note「働く×マナビバ」”開設にあたり、これから趣を新たにして、私の遺書として上梓した西尾力(2023)『「我々は」から「私は」の時代へ―個別的労使関係での分権的組合活動が生み出す新たな労使関係』日本評論社の内容紹介を兼ねて、シリーズにて「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」を綴っていきます。 ※前回の記事はこちらから 今月は、個別的労使関係での個別労使交渉・協議を必要とする先行研究として、黒田(1992)と鈴木(1994

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          「労働組合が行うキャリア面談」を支援し始めて、見えてきた利用者の傾向と考察(とそれに対するさらなる考察)

          働く人のキャリア自律を支援する「ネウボラ」事務局です。 現在、労働組合に向けて、「労働組合が相談窓口」となるキャリア面談サービスを展開しています。 キャリア面談サービスを労働組合に展開し始めて1年半が過ぎました。労働組合の役員に対しては「組合がキャリア面談をやる意義」について繰り返しメッセージを発信してきましたが、肝心の組合員(従業員一人一人)には、どのように受け止められ、利用してもらっているのか、という点についても、現在判明している傾向についてお伝えしたいと思います。

          「労働組合が行うキャリア面談」を支援し始めて、見えてきた利用者の傾向と考察(とそれに対するさらなる考察)

          1ドル360円時代を懐かしむ

          このコラムは、元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電機連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴るものです。  2023年10月、日本の為替相場は1ドル150円を上下し、世間では「円安 ! 円安 !」と話題になった。  長く鎖国で外国との接触を避けてきた日本は、明治時代まで世界貿易とは無縁な通貨制度を保ち続けてきた。  他国に比べて遅れたとはいえ、明治の近代化はさまざまな変化をもたらした。それまでの日

          1ドル360円時代を懐かしむ

          育休にメリットなどなくても

          少しずつ普及してきたように感じる男性育休ですが、男性育休についてはまだまだその「メリット」と紐づけて語られることに違和感がぬぐえないでいます。「育児に従事することにメリットを感じたから」と言って子どもを産み育てる女性は少なく、ただただ親の責務として子どもと向き合っていると思います。そこに好き嫌いもなければ、やるやらないの選択肢もありません。 もちろん、「子育ての経験で得られるものは何もない」ということが言いたいのではありません。私も子育てを通じてしか学ぶことのできなかったこ

          育休にメリットなどなくても

          こんな出会い方あったんだ!労働組合が主催する出会いの場「ユニコン」

          みなさんこんにちは! このnoteでは、労働組合の活動をたくさんご紹介していきます。 今回は、男女の出会いについて。 えっ!労働組合の活動と何の関係が・・?と思ったそこのあなた。 実は労働組合も出会いの場を提供しています。自組織だけの出会いを目的とするのではなく、最近は他業種の労働組合同士の交流がとても多くなっています。その名もユニオンコンパ、略して「ユニコン」。 労働組合の活動主旨は、所属する組合員がイキイキと充実した人生を送るため。それには組合員のワーク・ライフ・バ

          こんな出会い方あったんだ!労働組合が主催する出会いの場「ユニコン」

          働く人が主人公になるキャリア支援ってなんだろう?を考え続けて事業を始めてみた。

          働く人のキャリア自律を支援する「ネウボラ」事務局です。 現在、労働組合に向けて、「労働組合が相談窓口」となるキャリア面談サービスを展開しています。 働く人が、自分のこれからのキャリアや、今仕事や暮らしで悩んでいることについて相談したいと考えたとき、気兼ねなく率直に話せる相手は案外少ないものです。 日々の仕事のことなら上司や同僚、キャリアのことなら人事や外部の転職サービス、家族のことならパートナーや友人が最初に思い浮かぶ相談相手かもしれません。 ただ往々にして、その相談相

          働く人が主人公になるキャリア支援ってなんだろう?を考え続けて事業を始めてみた。

          キャリア開発に潜むwill,can,mustの呪縛

          キャリア開発の場面で、will,can,mustの三つの円のフレームワークが使われるのをよく目にします。 自分のしたいこと、できること、すべきことの重なる部分があなたの追求すべきキャリアビジョンです、と謳われることも少なくありません。 一見するともっともらしく思えるフレームワークなのですが、実際にペンを走らせてみると、有用どころかかえってキャリア迷子を助長しかねないのではないかと思う点がちらほらとあります。このフレームワークが使う人のキャリア形成に役立つために、必要な補助線に

          キャリア開発に潜むwill,can,mustの呪縛

          労働力取引には、個別的労使関係での発言と合意、人事考課=査定を対等にしていく場が必要

          j.union社の“WEBメディア―勉強note「働く×マナビバ」”開設にあたり、これから趣を新たにして、私の遺書として上梓した西尾力(2023)『「我々は」から「私は」の時代へ―個別的労使関係での分権的組合活動が生み出す新たな労使関係』日本評論社の内容紹介を兼ねて、シリーズにて「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」を綴っていきます。 ※前回の記事はこちらから 何といっても、数ある先行研究の中で、個別的労使関係での分権的組合活動にまで肉薄したのは石田(2003)で

          労働力取引には、個別的労使関係での発言と合意、人事考課=査定を対等にしていく場が必要

          労働組合役員が集うコミュニティって?

          さまざまな業界・職種・業態の労働組合役員が集まり、これからの労働組合の在り方を共に考え、活動を創り出すコミュニティ「ReUnion Village」がオープンしました✨ ReUnion Villageとは?「ReUnion Village」は、「働く人」のための活動に悩む組合役員をつなぎ、ミライに向けた議論をはぐくみ、新たな活動へとつむいでいくコミュニティです。ReUnion Village参加メンバーのやりたいことや課題を「共同」「共助」「共働」「共創」で導く場です。

          労働組合役員が集うコミュニティって?

          「キャリア面談って実際のところ何を相談されるの?」事例共有会vol.1

          労働組合向けキャリア面談サービス「ネウボラ」事務局です。 2022年4月より、労働組合が窓口となるオンラインキャリア面談サービスを提供しておりまして、徐々にその認知が浸透してきているなと感じているのですが、 その一方で、 「そもそも論として、『キャリア面談』ってどんな相談をしていいのかイメージがつかない」 「『どんなことでも相談していいよ』以上のことが伝えられなくて、なかなか従業員に魅力を伝えられない」 という労働組合窓口の方の戸惑いの声もたくさんいただいています。 解

          「キャリア面談って実際のところ何を相談されるの?」事例共有会vol.1

          労働組合はこれから何と闘うのか?~2023春闘で見えた課題と展望 part2

          「働く×マナビバ」では『j.uinonジャーナル』で好評だった特集「労働組合はこれから何と闘うのか?~2023春闘で見えた課題と展望」を前・中・後編の3篇に分けて掲載。 本記事では、電機連合、UAゼンセン、自動車総連に所属する大手三労組をお招きした座談会の様子を掲載。それぞれの産別が推進した2023春闘の裏側に迫る。 ※前回の記事はこちらから ゲストプロフィール 2023春闘の振り返り A氏  当組合は上部団体である電機連合の統一闘争として電機連合の方針にのっとって要求

          労働組合はこれから何と闘うのか?~2023春闘で見えた課題と展望 part2

          多様だからこそ、共生しあい、「生きて」くる~東京・八王子の森に学んだ「多様性」と「つながり」の意味~

          「生きている森」と「死んでいる森」 こんなキーワードに惹かれて、「植えない林業」を手掛ける「森と踊る株式会社(moritoodoru.co.jp)」さんのワークショップに参加してきました。 弊社のコミュニティ「ReUnion Cafe(ReUnion cafe - j.union株式会社 (j-union.net)」のイベントとして、すばらしく晴れた10月のとある週末、ユニオンリーダーや弊社社員数名で森に向かったのです。高尾駅からバスに乗り目的地に着くと、東京とは思えな

          多様だからこそ、共生しあい、「生きて」くる~東京・八王子の森に学んだ「多様性」と「つながり」の意味~

          経営者は解雇が簡単にできないことを銘記すべき

          このコラムは、元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電機連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴るものです。  広い日本、コロナ禍の影響を含めて数多い中小企業を中心に、今日もどこかで従業員の解雇問題が発生している。  会社生活ではさまざまな決まりごとがある。決まりごとは法律で決まっているものや、あるいは毎日の積み重ねで当たり前に存在している決まりごともある。そして今は、過去の歴史の延長線上にあるといっ

          経営者は解雇が簡単にできないことを銘記すべき