働く×マナビバ

j.union株式会社がさまざまな組合活動の支援を通じて感じたことや学んだことをまとめ…

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j.union株式会社がさまざまな組合活動の支援を通じて感じたことや学んだことをまとめていく「勉強note」です。これからの時代の働くを支える労働組合を通じて、「働く」ということ、「私自身」のことについて問い直していきます。

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一人一人が「働くわたし」を考えるための勉強noteを始めます

はじめまして、j.unionです。 私たちは、働く人々が「働く」ということを自分たち自身の手で、よいものにしていくための活動、すなわち、労働組合活動の支援を専門にしているおそらく日本で唯一の会社です。 初回投稿は、j.unionってどんな会社?についての自己紹介と、 私たちがこのnote「働く×マナビバ」で何を発信し、みなさんとどのような交流をしていきたいか、お伝えさせてください。 「『働く人』のために働く人」のために働く  ―j.unionとは 私たちj.unionは

    • 籠の鳥より監獄よりも、寄宿ずまいはなお辛い~労働組合はこうして生まれた~

      このコラムは、元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電機連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴るものです。 世は20年ぶりの新紙幣の発行にお祭り騒ぎさながらの様相を呈している。中でも「新10000円札」のデザインとなった渋沢栄一氏をめぐる話題が大きかったようだ。 氏の経歴は実に多彩だ。江戸時代末期に農民から武士に抜擢、明治時代には大蔵官僚となり、退官後に実業界に入る。そして、第一国立銀行(現・みずほ

      • 正解のない時代だからこそ、本質行動学

        私たちの働くこと、暮らすことの周りで、今まで通りのやり方では通用しないことがたくさん起こっています。 絶対的な正解がなく、「VUCA(Volatility変動性/Uncertainty不確実性/Complexity複雑性/Ambiguity曖昧性)の時代」なんて言い方もされています。 国家・自治体・町内会・企業・職場などを統治・運営するリーダーのやり方にも、学校の試験の6+4=?のようなたった1つの正解がある訳ではないことばかりです。 リーダーは、今の状況下で10=?+?に

        • キャリア自律と終身知創

          ※過去のコラムの転載です。 先日、ご縁があって参加した出版記念パネルディスカッションの感想を共有します。 本のタイトルは「終身知創の時代」 副題「終身雇用から終身知創へ ~常に学び続ける新しい生き方~」 (多摩大学出版会)著者;名久井康宏氏/上野正之氏 両著者は、それぞれの会社に勤務しながら自社の人材育成・組織開発に携わり、その成果を書籍にまとめ出版されました。 最近あまり使われない「終身雇用」という言葉に対して「終身知創」と表現し、常に学び続けることが新たな生き方に

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        記事

          組合員と組合役員の学びなおし

          ※過去のコラムの転載です。 「キャリア自律」を目的とした学びなおしが必要である、という前提でお話しを進めます。労働組合はどのように「キャリア自律」を意味付け、「学びなおし」を進めていけばよいのでしょうか。 キャリア自律の一般的定義は、「働く個人が自らのワーク&ライフキャリアについて主体的に考え、自ら責任を持ち、学習や育成、目標設定と管理に取り組んでいる状態」。まさに、労働組合が目指す「働くことを通じた組合員の幸せの実感」に直結する言葉です。 一方で、現実の働く現場では、

          組合員と組合役員の学びなおし

          労働組合はZ世代とどう向き合うか?2024/6/6組合役員合同学習会レポート in福岡

          こんにちは! 働くマナビバです。 先日、福岡にて労働組合役員向けの合同学習会を開催しまして、さまざまな業界から多数ご参加いただきました。 テーマは「Z世代」Z世代がどのような価値観、職業観を抱き、会社で働くことに何を求め、葛藤しているのかを紐解き、この世代が企業の中で活躍しやすい環境を整えるために、労働組合が果たすことのできる役割について語り合いました。 講師は学習支援塾ビーンズより、塾長の 長澤 啓 さんにお越しいただきました! こちらの塾は、不登校・勉強嫌いの生徒を

          労働組合はZ世代とどう向き合うか?2024/6/6組合役員合同学習会レポート in福岡

          労働組合によるミドル・シニア世代のキャリアアップとは

          ※過去のコラムの転載です。 ◆ミドル・シニア世代の課題 ミドル・シニアには明確な定義はありませんが、一般的には40~60代を指すようです。 この年代の就労人口の構成比率は58.8%と6割近くを占めています(2017年 総務省統計局就業構造基本調査より)。 一方で、39歳以下は4割にも満たない状況です。現状の人口動態から考えると、39歳以下が占める割合は下がり、ミドル・シニアの占める割合の上昇は確定的です。 さて、そのミドル・シニアにはいくつもの課題が挙がっています。 管

          労働組合によるミドル・シニア世代のキャリアアップとは

          【No.14】職場の自主管理力が高い組織(自律的職場集団)は成果をもたらす

          j.union社の“WEBメディア―勉強note「働く×マナビバ」”開設にあたり、これから趣を新たにして、私の遺書として上梓した西尾力(2023)『「我々は」から「私は」の時代へ―個別的労使関係での分権的組合活動が生み出す新たな労使関係』日本評論社の内容紹介を兼ねて、シリーズにて「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」を綴っていきます。 ※前回の記事はこちらから これまで本稿で紹介してきたA労働組合での調査研究では、組合員アンケート調査の設問から、カテゴリーごとに合

          【No.14】職場の自主管理力が高い組織(自律的職場集団)は成果をもたらす

          家庭と仕事の両立

          ※過去のコラムの転載です。 最近、労働組合員の方たちにキャリア面談をする機会があります。その相談の中で、「家庭と仕事の両立」で悩んでおられる方たちがいらっしゃいます。 キャリアコンサルタントの実技試験でも、この「家庭と仕事の両立」の相談ケースはよく取り上げられます。 といったようなケースです。 文面から分かる通り、女性の相談です。 2016年に女性活躍推進法が施行され、女性の働く場が増えたのはもちろん、昔の補佐的な業務だけではなく、チームリーダーを担うなど役割と責任の

          家庭と仕事の両立

          ヒロポン・大麻・オーバードーズ

          このコラムは、元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電機連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴るものです。 日大のスポーツ部における大麻騒動、市販の風邪薬などの大量服用によるオーバードーズ(薬を使う時の一回当たりの使用量が過剰であること、または薬物の過剰摂取に及ぶ行為)が問題になっている。新宿における若者のオーバードーズは、薬の種類や量、個人の体質や状態によって、さまざまな症状や危険を引き起こす可能性

          ヒロポン・大麻・オーバードーズ

          労働組合の春闘を探る~都築電気労働組合の取り組み~

          5回目となる今回は、都築電気労働組合 中央執行委員長 石川 侑弥 氏に労働組合活動の中でも重要な取り組みの1つである「春闘」について伺いました。都築電気労働組合は、今回の2024年春闘で労働組合の要求に対して満額回答を得ることができました。 働く人々にとっても賃上げは生活に直結する重要なものです。働く人々の代表組織である労働組合がどのように要求内容を決め、経営層と交渉し、合意・妥結していくのか、そして今回なぜ都築電気労働組合は満額回答を得ることができたのか。その時々のリアル

          労働組合の春闘を探る~都築電気労働組合の取り組み~

          【No.13】個別労使交渉・協議力(発言力)が発揮されると労働成果を高める

          j.union社の“WEBメディア―勉強note「働く×マナビバ」”開設にあたり、これから趣を新たにして、私の遺書として上梓した西尾力(2023)『「我々は」から「私は」の時代へ―個別的労使関係での分権的組合活動が生み出す新たな労使関係』日本評論社の内容紹介を兼ねて、シリーズにて「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」を綴っていきます。 ※前回の記事はこちらから 先月号(No.12)にて、労組主催の被評価者セミナー(被考課者訓練)によって、組合員一人ひとりの個別労使

          【No.13】個別労使交渉・協議力(発言力)が発揮されると労働成果を高める

          ごみ拾いを通じた「社会貢献」×ゆるい交流を通じた「自己発見」で組合員のライフキャリアをサポート! スポGOMI交流会 開催レポ

          2024年4月27日(土)、異なる組織の仲間と交流をしながら楽しく社会貢献につながる取り組みを行うことをねらいとした「スポGOMI」を開催し、19の労働組合、126名の方々にご参加いただきました! スポGOMIとは?スポGOMIは、チームのメンバーと制限時間内にゴミを拾い、ゴミの量と質でポイントを競い合うスポーツです。 昨年21ヵ国が参加した初のスポGOMIワールドカップが開催され、日本をはじめ世界でも活動を広げている話題のエコスポーツです。 企画の趣旨本企画は、「ゆにお

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          オンラインキャリア面談サービス<ネウボラ>事業PR動画を作成しました

          2022年より運営を開始しました労働組合向けオンラインキャリア面談サービス「ネウボラ」は、4月から3年目に突入しました。これまで以上に多くの労働組合に利用してもらうべく、事業PR動画を作成してみました。 ネウボラを利用してキャリア面談に臨む人が、実際にどんな悩みを抱え、面談でどんなことを口にするのか。そして面談を終えた後、どのような体験だったと意味づけたのか。面談やアンケートの内容から象徴的な言葉を拾い上げ、まだサービスに触れていない方々へのメッセージとして編集しました。

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          エッ! 箒や丸太で税金を支払った歴史

          このコラムは、元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電機連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴るものです。 年の瀬を間近にした2023年10月末、政治の世界では岸田政権の「減税」の政策をめぐって多くの議論が重ねられた。減税の真意が国民の生活改善を目的にしたものであるにしろ、選挙目当ての人気取り政策であったにしろ、税金を納めている国民から見れば、自分たちの生活が無視されている政治の世界における茶番にしか

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          【No.12】被評価者セミナー(被考課者訓練)は、個別労使交渉・協議力(発言力)と職場の自主管理力を醸成している

          j.union社の“WEBメディア―勉強note「働く×マナビバ」”開設にあたり、これから趣を新たにして、私の遺書として上梓した西尾力(2023)『「我々は」から「私は」の時代へ―個別的労使関係での分権的組合活動が生み出す新たな労使関係』日本評論社の内容紹介を兼ねて、シリーズにて「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」を綴っていきます。 ※前回の記事はこちらから A労働組合の関東甲信越地域をエリアとする分会(組合員:約4,500人、2021年5月末日現在)において、

          【No.12】被評価者セミナー(被考課者訓練)は、個別労使交渉・協議力(発言力)と職場の自主管理力を醸成している