Z世代から学ぶ、一人一人が活動しやすい環境づくり
こんにちは!ReUnion Cafeです。
おかげさまで、9月のCafeも大盛況でした。
今回は学習支援塾ビーンズの塾長 長澤啓 氏をお招きし、
9名6組織の組合役員の皆さんと「Z世代」をテーマに語る場をもちました。
こちらの記事は、Z世代を絶賛奮闘中のj.union新入社員がお送りします。
9月のCafeの狙い
『この指とまれ、Z世代が活躍しやすい環境づくりを目指す労働組合!
学生時代と社会人時代を連続させてみよう』
ゲストスピーカー:長澤啓さん(ビーンズ塾長)
長澤さんは日々、Z世代に寄り添い、成長をサポートしています。
ご自身は、上限のあたりでぎりぎりZ世代だったり、Z世代じゃなかったり。
…ところで、ビーンズって?
ビーンズは不登校の中高生を主な対象とし、学習指導だけでなく、心のケア、同世代と青春の場づくり、進路選びの伴走に取り組むフリースクール的な塾です。
学習支援塾ビーンズ|不登校・勉強嫌いの専門塾【新宿区・飯田橋】
そうして蓄積したノウハウを、塾に通う子ども以外にも適用できる汎用性のある形で構築したものが「ビーンズメソッド」という理論です。
テーマは「Z世代」
「Z世代」って?
諸説ありますが、ざっくり、今日10代20代を生きる若者たちです。
皆さんの職場にもZ世代がいるのではありませんか。
長澤さんにとっての今回のゴール
『組合だからできる20代前半の社員へのかかわり方を、なんとなくでいいので、こんな感じなのでは?とぼんやり考えられるくらいになると良いな』
若者のココロとホンネ
「ゴールに向けて、今回はビーンズに集う中高大学生のココロとホンネをお伝えしたいと考えています」そんな風に始まった今回のCafe。
導入で登場したのは長澤さんいわく、「悲しくなっちゃう」統計データです。「過去最低の出生数」にもかかわらず、「過去最多の中高生の自殺数」、「過去最多の不登校数」などなど。
そんなデータで表象される現代の若者を覆う「ビクビク」は一覧表にして、「バラバラ」は図にして、「しんどさ」はクロス表にして、実際に長澤さんが出会った「ホンネ」は適宜会話を再現してご紹介いただきました。
若者の大きな可能性
他人にも社会にも、そして自分にもビクビクし、苦しくてしんどいココロを抱えて生きている現代の若者。一見、キラキラ輝く大学生活を送っているように見える大学生ですら、さまざまなコンプレックスを感じていたりします。
そこで長澤さんは、「なんだか厄介者のように感じるかもしれませんが違うんです。むしろ、こういう若者たちだからこそ可能性があるんです!」と語ります。様々な恐怖、孤独、苦しみを痛感しているからこそ、彼ら彼女らは他人に優しく寄り添うことができ、一人一人が活動しやすい環境をつくれるのです。
実際、ビーンズで活動する大学生も、「今あの人マズイ局面かも」と鋭く察知して、仲間と連携しながら良い方向に共に進んでいくことがあるとのこと。
若者と仕事をする際に大切にしたいポイント
一見厄介に思える現代の若者が実は大きな可能性をもっているのだから、その可能性を引き出す工夫をした方がきっと良い。ビーンズが蓄積したノウハウから、若者が活躍しやすい環境のポイント「ベース・コミュニティ6条件」を一覧表にして長澤さんからお伝えいただきました。若者の成長に資する業務の条件等、今日から職場で実践できる6つのポイントです。
改めて、今回のCafeの狙い
長澤さんのお話から、Z世代のココロとホンネ、その裏に秘めた可能性を学び、一人一人が働きやすい理想的な環境の条件もご提示いただく貴重な時間となりました。労働組合としてはどんな試みに取り組めるのでしょうか。
まさにその点を考え、一緒にチャレンジする仲間を集めようと思い立ったユニオンリーダーの声掛けで企画した今回のReUnion Cafe。
「Z世代をサポートする組織って、ビーンズの先は労働組合なんじゃない?
それなら、ビーンズが知っているZ世代のことや、ビーンズの取り組みを学んで、組合の活動に応用しようよ。学生時代と社会人時代を切り離さないで連続してみようよ。この指とまれ、Z世代が活躍しやすい環境づくりをしたい労働組合!」企画者であるユニオンリーダーから、そんなメッセージも発信されました。
あとがき
―Z世代j.union社員の声―
長澤さんのお話を聴いていたところ、「Z世代としてはどう感じましたか?」と参加者から感想を求められました。「正直分からないです。長澤さんが伝えていることと自分の感覚や体験が重なるところもありますよ」とその場はあやふやなお答えをしたので、この場をかりて、あの時の私が考えていたことをお伝えします。
たしかに重なるところもあり、中高時代は生きづらかったです。
だから大学時代に海外へ行き、素敵な友人、大人、大学、街と暮らす選択をしました。そこで自分の生きづらさを言語化したり、それらを解決するための発想やキーワードを得たりしました。大学時代の私の人間関係は「行ったこともないところから来た自分とは異なる価値観のあなた」に興味と敬意をもっていて、「あなたをジャッジ(価値評価)しないよ」というニュートラルな尊重で成り立っていました。
そんな経験を経てきた私の、長澤さんのお話を聴いた感想は「シンプルにいこうよ」です。若者のココロとホンネを、まずは受け止め、彼ら彼女らの可能性を信じてコミュニケーションしていこうよ。その際には、若者をニュートラルに尊重しようよ。
「一見、弱くて未熟な存在」や「一見、厄介者」に出会ったら、それはひとりひとりが活動しやすい環境をつくるチャンスです。ニュートラルな尊重をしながら、コミュニケーションしてみてはいかがでしょうか。
そんなシンプルな試みの第一歩としてまずは、色々な方にぜひ長澤さんのお話を実際にお聴きいただきたいと、Z世代当事者である私は考えています。
それから、今回のCafeを企画していただいたユニオンリーダー、参加していただいた組合役員の皆さま、本当にありがとうございます。
若者を含めた一人一人が働きやすい職場をつくるために、労働組合として取り組んでいく試みに、私も協力したり見守ったりしていく心持です!
さいごに
当たり前のことですが、若い世代は会社にも組合にもどんどん入ってきます。若者を含めた組織の運営を担うあなたに、他労組やビーンズの取り組み、もしかしたらj.unionの取り組みも、ささやかながらヒントをもたらすかもしれません。
若者の大きな可能性に期待して、一人一人が活躍できる組織づくりを、一緒に考えませんか?
ご興味のある方のお問い合わせを、心よりお待ちしております。
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