ReUnion Cafeは、
「いろいろな労働組合（ユニオン）のリーダーが気ままに集う場」。
毎月第三木曜日の夕刻に集い、労働組合（ユニオン）活動の今の悩みやこれからの姿を超脱力で妄談する出入り自由な場です。
「カフェというより学校の放課後の部室だね」とよく言われます。
さて、今回は1月18日の定例会の様子をお届けします。

当日の様子

１月のテーマは、
「Z世代（若手組合員）とのかかわりを考える～組合活動を知ってもらう前に、まず私たちがＺ世代を理解しよう～」でした。

 今、労働組合幹部の多くが、自組織の組合員の無関心や活動不参加などの組合離れに悩んでいます。
特にＺ世代と言われる若手組合員が深刻です。
一人一人にフォーカスを当てれば、当然全く違う個性があるので世代論も注意が必要ですが、世代全体で見ると何某かの雰囲気があるものです。

Ｚ世代とは、生まれたときからインターネットが普及しているデジタルネイティブ世代で、 一般的には1990年代後半から2000年代に生まれた世代と言われています。
組合活動に参加しなくても、スマホで情報も自分の気の合う友達も見つけられる世代です。
労働組合活動の素晴らしさを理解してもらいたいなら、まずこちらがＺ世代をより理解することの方が大切だという当たり前の結論に気づき（泣）、今回のテーマとなりました。

 
今回は、不登校の学習支援塾をしているアップシードビーンズ株式会社（以下：ビーンズ）の長澤　啓氏（26歳）をお招きしました。
なんで不登校の生徒たちを支援している方がゲストなのかというと、企業も同じような課題を抱えているからです。かつ既に若手組合員はＺ世代です。
若者が考えていることを理解せずに、オッサンが昔の正論を言えば言うほど離職者を増やすという現実に企業も直面し右往左往しています。
更にメンタルダウン者での離職者も増え続けています。
「エンゲージメント」の裏側には、働くこと（＝学ぶこと）への意味の喪失、テレワーク志向（＝登校回避）などが見え隠れしています。
「人的資本経営」の背後には、離職者（＝不登校）急増での経営危機感やカンパニーロイヤリティ（＝愛校精神）向上策が垣間見られます。

不登校の話で言えば、日本の公立小中学校の不登校者数って、どれくらいいると思いますか。
2022年度の小中学校における年間30日以上登校しない不登校者数は、把握できているだけで29万9,048人です。
10年連続かつ加速度的に増加しています。
因みに、いじめは68万1,948件、自殺者は411人。これも過去最多です。
不登校当事者及び関係者は、辛い思いやしんどさを抱えながら日々過ごしているのではないでしょうか。
不登校は既に特別なことではなく、５人に１人の不登校予備軍も抱えているそうです。

 昭和のオッサンの既成概念をクラッシュ

企業も学校もサステナブルではなくなってきています。
ＯＳ（オペレーションシステム）、企業で言えば人材マネジメントを刷新しなければ持続できません。

 ビーンズの長澤氏の話は、昭和のオッサンである筆者の既成概念ＯＳをアップデートというよりクラッシュしてくれる強烈なものでした。

• 自己閉塞新時代の到来

• 自分も他人も「道具」扱いしてしまう自己閉塞人の増殖

• ストレスに弱い自己閉塞人／タテマエが強い自己閉塞人／人慣れしていない自己閉塞人・・・

本当に不都合な事実と真実という現実の前で打ちのめされるような感覚に襲われるのですが、底抜けに明るいビーンズの方々（塚崎代表・長澤塾長）とお話していると、なぜか不思議と元気になってきます。
他人事ではない感覚も残りました。

 
昭和のオッサンの筆者は、Ｚ世代と言えば以下のような発言イメージで捉えていました。

 それに対して私は、

 なんて言葉さえもいかにＮＧワードか理解できました。

私たちの次の未来は、Ｚ世代たちのものです。
なんとかこの違いを理解し、違いをエンジンにして、今までとは違う未来をデザインしていきたいと思わせてくれる素敵なモヤモヤの残るReUnion Cafeでした。

次回のReUnion Cafeについて

毎月、第三木曜日の夕刻に西新宿でオープンしています（実は、単なる貸し会議室ですが笑）。