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キャリアチェンジ

※過去のコラムの転載です。

以前のコラムで、30歳前後の男性が「家庭と仕事の両立」で悩まれていることを書きました。

今回は、女性のキャリアチェンジについて書いてみたいと思います。

その組織では、女性は一般職で入社されている方が多いのですが、やはり、総合職の方と同じく、一般職の方もキャリアを積み、ある程度仕事ができるようなってくると迷いが生じてこられるようです。

「この先ずっと一般職のままでいいのかな?」

でも、目指すようなロールモデルが身近にいなくてどうしてよいのかわからないという感じです。また、その人によって、キャリアチェンジに対する思いも少しずつ違います。

「今の仕事は好きだし自分に合っているけれど、総合職にキャリアチェンジした方がいいのかな。」
「一般職は基本的に異動が無いので、ずっとこの同じ部署で同じような業務を定年まで続けるのかと思うとうんざりしてしまう。」
「子どもが居て、今は時間制限があるけれど、将来的にはキャリアチェンジして管理職を目指し、マネジメントをしたい!」


それらの思いの裏側には「同じような仕事をしているのに短時間というだけで給料がかなりカットされている」「一般職の女性の先輩でバリバリ仕事ができるのに一般職だからと給料が少ない。モヤモヤする」という不満が存在します。

経営側からすると「それは了承の上で入社したのだから」という考えもあるかもしれません。しかし、人は成長していきますし、結婚や出産育児などのライフイベントを経験する方もいらっしゃいます。入社した時とは気持ちも物事の捉え方も変わって当然です。この問題も家庭と仕事の両立と同じく、放っておくと離転職に繋がり、大切な人材を失いかねません。

相談者からは「労働組合も総合職と一般職の賃金差の解消に取り組んでくれている」という感謝の言葉も聞かれました。一般組合員の方たちは、ちゃんと組合の活動を見ています。