働く×マナビバ

j.union株式会社がさまざまな組合活動の支援を通じて感じたことや学んだことをまとめていく「勉強note」です。これからの時代の働くを支える労働組合を通じて、「働く」ということ、「私自身」のことについて問い直していきます。

働く×マナビバ

j.union株式会社がさまざまな組合活動の支援を通じて感じたことや学んだことをまとめていく「勉強note」です。これからの時代の働くを支える労働組合を通じて、「働く」ということ、「私自身」のことについて問い直していきます。

語りつぐもの

元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電気連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴ります。

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  • 17本

「労働基準法はなぜつくられた⁈」

このコラムは、元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電機連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴るものです。 「今は過去からの歴史の積み重ねの上にある」とはよく言われることだが、私たちの会社生活にも当然のように存在する。入社の際に結ばれる労働契約もそうであるし、一日8時間、週40時間労働を定めている労働基準法も然りである。 では、いったいどのような歴史を刻んできたのか。改めて検証してみよう。 西暦16

経済的隷属から男女平等は生まれない

このコラムは、元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電機連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴るものです。 男女問題を考えるとき、必ず話題になるのが「差別」という言葉である。 では、差別とは一体どういうことなのだろうか。人の世である限り、他人と自分は違う。それを差別という人もいるが、もしそうなら、自分と他人がいる限り差別はなくならないことになってしまう。問題は、「人とは違う」という意識が「他より自分が

社会の混乱が誕生させ、社会の安定が影響力を減滅させたマルクス主義

このコラムは、元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電機連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴るものです。 産業革命は社会に良いことばかりをもたらしたわけではない。もちろん産業の発展によってそれぞれの国の労働者に仕事を与え、生活を豊かにし、新たな国民経済の礎を築いた。今日の私たちの社会のスタートであった。 しかし、その一方で、産業革命はさまざまな弊害を国民生活にもたらした。この場合の国民生活とは、産業

労働組合が政治に取り組んでは困る人々

このコラムは、元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電機連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴るものです。 日本では労働組合が政治問題に取り組むことに異論も多く、いろいろな意見が交わされているが、資本主義社会の誕生とその後の発展を見ると、労働組合が政治に取り組むのは必然であり、むしろ取り組まなかったとすれば、それこそが労働組合の責任を果たしていないとさえいえるのが歴史が示している。 資本主義社会の誕

BEST主義の視点

労働組合が取り組むべき「労使関係」についてj.union株式会社名誉会長​であり、経済学博士(國學院大學)である西尾力“BEST主義※の視点”で鋭く分析します! ※BEST主義とは、労働組合の活動を「明るく(Bright)、楽しく(Enjoy)、元気よく(Spirits)」行うためにとるべき思考(Thought)方法です。

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  • 17本

【No.17】シリーズ連載のおわりにあたって:個別労使交渉・協議力(発言力)こそがホワイトカラー労働組合の核心

j.union社の“WEBメディア―勉強note「働く×マナビバ」”開設にあたり、これから趣を新たにして、私の遺書として上梓した西尾力(2023)『「我々は」から「私は」の時代へ―個別的労使関係での分権的組合活動が生み出す新たな労使関係』日本評論社の内容紹介を兼ねて、シリーズにて「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」を綴っていきます。 ※前回の記事はこちらから これまで16回シリーズで綴ってきた「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」は、学ぶに遅すぎること

【No.16】末端管理職位にいる組合役員がリーダーシップ力を発揮している ―職場委員クラスの役員選出を現場に任せてはいけない―

j.union社の“WEBメディア―勉強note「働く×マナビバ」”開設にあたり、これから趣を新たにして、私の遺書として上梓した西尾力(2023)『「我々は」から「私は」の時代へ―個別的労使関係での分権的組合活動が生み出す新たな労使関係』日本評論社の内容紹介を兼ねて、シリーズにて「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」を綴っていきます。 ※前回の記事はこちらから 組合役員と管理職へのメール・インタビュー調査からも、個別労使交渉に直面する管理職の記述が明らかとなり、組

【No.15】個別的労使関係に踏み込んでこそ労働組合の目的が達成される

j.union社の“WEBメディア―勉強note「働く×マナビバ」”開設にあたり、これから趣を新たにして、私の遺書として上梓した西尾力(2023)『「我々は」から「私は」の時代へ―個別的労使関係での分権的組合活動が生み出す新たな労使関係』日本評論社の内容紹介を兼ねて、シリーズにて「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」を綴っていきます。 ※前回の記事はこちらから 西尾(2023)は、大正元年(1912年)の友愛会創立時の綱領に言及し、労働組合の目的は「労働者の地位改

【No.14】職場の自主管理力が高い組織(自律的職場集団)は成果をもたらす

j.union社の“WEBメディア―勉強note「働く×マナビバ」”開設にあたり、これから趣を新たにして、私の遺書として上梓した西尾力(2023)『「我々は」から「私は」の時代へ―個別的労使関係での分権的組合活動が生み出す新たな労使関係』日本評論社の内容紹介を兼ねて、シリーズにて「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」を綴っていきます。 ※前回の記事はこちらから これまで本稿で紹介してきたA労働組合での調査研究では、組合員アンケート調査の設問から、カテゴリーごとに合

インタビューシリーズ

労働組合の現役役員、OB.OG、労働組合の活動に関係している方々にインタビューをして「労働組合の新たな可能性」を探っていきます。

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  • 6本

【インタビューVOL.06】労働組合における「人」との向き合い方を探る~障がい者雇用を通じた取り組み~

6回目となる今回は、元いなげや労働組合 中央執行書記長で、現在はいなげやグループで働く障がい者の方々へのフォローと職場での定着支援などを行っている株式会社いなげやウィング 管理運営部 兼 事業推進部 部長小林 仁志 氏に労働組合における「人」との向き合い方について伺いました。 ――まずは株式会社いなげやのご紹介をお願いします。 小林氏/株式会社いなげやは首都圏一都三県に130店舗以上を展開する、食品スーパーマーケットチェーンストアです。 私が勤めている株式会社いなげやウィ

労働組合の春闘を探る~都築電気労働組合の取り組み~

5回目となる今回は、都築電気労働組合 中央執行委員長 石川 侑弥 氏に労働組合活動の中でも重要な取り組みの1つである「春闘」について伺いました。都築電気労働組合は、今回の2024年春闘で労働組合の要求に対して満額回答を得ることができました。 働く人々にとっても賃上げは生活に直結する重要なものです。働く人々の代表組織である労働組合がどのように要求内容を決め、経営層と交渉し、合意・妥結していくのか、そして今回なぜ都築電気労働組合は満額回答を得ることができたのか。その時々のリアル

【インタビューVOL.04】組合の新しい可能性を探る/ゲスト:武庫川女子大学教授 本田 一成 氏

労働組合に関わるさまざまな人(労働組合役員やOG・OBなど)に「労働組合の新しい可能性」についてお話を伺うインタビューシリーズです。 今回は、 武庫川女子大学教授 本田 一成 氏にインタビューさせていただきました。スーパーやチェーンストア業界の労働問題を主軸に、労働組合の女性「クミジョ」問題の研究と活動で注目を集めている本田氏。 組合で活躍する女性たちの調査を続けている本田氏だからこそ見える組合の可能性や組合への期待を提言いただきました。 ―労働組合を研究対象としたきっか

【インタビューVOL.03】原点は人づくり~組織づくりは若手リーダー育成から~/ゲスト:コープこうべユニオン 岡田 香織 氏

労働組合に関わるさまざまな人(労働組合役員やOG・OBなど)に「労働組合の新しい可能性」についてお話を伺うインタビューシリーズです。   三回目となる今回は、コープこうべユニオン 執行副委員長 岡田 香織 氏にインタビューさせていただきました。 コープこうべユニオンは、人が人らしく生きられる地域社会の実現のための事業・活動を支えるために人財育成に力を入れています。岡田氏は、パートタイマーの組合専従というキャリアをお持ちの女性リーダーです。今回はそんな岡田氏の組合活動への思い、

ライフキャリア相談について

ライフキャリア相談についてのお話しやQ&Aを載せていきます。(不定期更新)

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  • 11本

副業・兼業について(3)

これまで下記をお伝えしてきました。 (1)では副業・兼業の現在の状況と効果について (2)では副業・兼業の方向性について 今回は、弊社と提携しているキャリアコンサルタントの方(回答者5名)の状況をお伝えします。 属性について 年代や勤務先業種などの属性は下記の通りです。 副業・兼業を始めた動機 表からも分かる通り、「活躍の場を広げたい」との思いで副業・兼業を始められています。次いで「スキルアップをしたい」となっており、専門職であることから、みなさん向上心があり、自分の

キャリア相談後アンケートより(2)

前回は初めてキャリア相談を受けられた方がどんな感想を持たれているのか、アンケート(記述設問)より抜粋してご紹介しました。 今回は選択設問の感想についてご紹介します。 感想の選択肢 弊社が提供しているオンラインキャリア面談サービス<ネウボラ>では、キャリア相談後のアンケートを実施していますが、その中の設問で「今回のキャリア相談をご自身の中でどのように感じましたか?以下当てはまるものを選択してください。(複数回答可)」というものがあります。選択肢は下記のようになります。

キャリア相談後アンケートより(1)

キャリア相談を受けたことがない方は「キャリア相談ってどんなもの?」と未知の世界のように感じられるのではないかと思います。まだまだ、キャリア相談は一般的とは言えないのが現状です。 実際、弊社のオンラインキャリア面談サービス<ネウボラ>をご利用いただいている方は、ほとんどの方が初めてのキャリア相談です。ちなみに、相談の内容の例は下記のコラムをご参照ください。 今回は初めてキャリア相談を受けられた方がどんな感想を持たれているのか、アンケートより抜粋してご紹介したいと思います。感想

ライフキャリア相談Q&A『キャリアコンサルタントは選べるの?』

キャリア相談についてのお問い合わせをいただく中に「キャリアコンサルタントは選べますか?」というご質問があります。今回はそのことについて書いていきます。 「ネウボラ」の場合 現在導入していただいているシステムの中では選べません。多くはありませんが、そういうご要望も頂いておりますので、今後、検討してまいります。 労働組合様に「ネウボラ」のご提案を始めて1年が経ち、初期に導入いただいた労働組合様の中には「2回目を受けたい」という要望も出はじめております。2回目以降の方にはキャ