働く×マナビバ

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働く×マナビバ

j.union株式会社の社員がさまざまな取材や勉強を通して学んだことをまとめ、これからの時代の働くを支える組合活動を通じて働く人々の未来のビジョンやライフの在り方について「働く」「組織」「社会」の観点から考えていく「勉強note」です。

BEST主義の視点

労働組合が取り組むべき「労使関係」についてj.union株式会社名誉会長​であり、経済学博士(國學院大學)である西尾力“BEST主義※の視点”で鋭く分析します! ※BEST主義とは、労働組合の活動を「明るく(Bright)、楽しく(Enjoy)、元気よく(Spirits)」行うためにとるべき思考(Thought)方法です。

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労働組合活動の再活性化の切り札とし登場したUI運動も、個別的労使関係の課題解決であった

j.union社の“WEBメディア―勉強note「働く×マナビバ」”開設にあたり、これから趣を新たにして、私の遺書として上梓した西尾力(2023)『「我々は」から「私は」の時代へ―個別的労使関係での分権的組合活動が生み出す新たな労使関係』日本評論社の内容紹介を兼ねて、シリーズにて「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」を綴っていきます。 ※前回の記事はこちらから ここからは、1980年代後半から1990年代前半に展開されたUI(ユニオン・アイデンティティ)運動が、ど

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創成期以来の労働者の地位改善要求は、個別的労使関係の分権的組合活動に関わるもの

j.union社の“WEBメディア―勉強note「働く×マナビバ」”開設にあたり、これから趣を新たにして、私の遺書として上梓した西尾力(2023)『「我々は」から「私は」の時代へ―個別的労使関係での分権的組合活動が生み出す新たな労使関係』日本評論社の内容紹介を兼ねて、シリーズにて「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」を綴っていきます。 ※前回の記事はこちらから 前号までの3回で、西尾(2023)は、日本の先進的労働組合においては、成果主義的賃金・人事制度に対抗して

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「個別的労使関係での分権的組合活動」という仮説設定とその前提

j.union社の“WEBメディア―勉強note「働く×マナビバ」”開設にあたり、これから趣を新たにして、私の遺書として上梓した西尾力(2023)『「我々は」から「私は」の時代へ―個別的労使関係での分権的組合活動が生み出す新たな労使関係』日本評論社の内容紹介を兼ねて、シリーズにて「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」を綴っていきます。 ※前回の記事はこちらから 成果主義的な人事管理制度への改革によって、領域Aにおける個別的労使関係に問題が多発しており、職場に労使関

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「個別的労使関係での分権的組合活動」という問題意識

j.union社の“WEBメディア―勉強note「働く×マナビバ」”開設にあたり、これから趣を新たにして、私の遺書として上梓した西尾力(2023)『「我々は」から「私は」の時代へ―個別的労使関係での分権的組合活動が生み出す新たな労使関係』日本評論社の内容紹介を兼ねて、シリーズにて「個別的労使関係での分権的組合活動の理論と手法」を綴っていきます。 ※前回の記事はこちらから それでは、ここからより詳しく、筆者が「個別的労使関係での分権的組合活動」という、新たな組合活動の枠組みを

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語りつぐもの

元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電気連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴ります。

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「会社は誰のもの」~倫理を失った資本主義の末路~

このコラムは、元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電機連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴るものです。  今、私たちが当たり前に過ごしている資本主義という経済・社会システムはいつ頃誕生したのか。遡(さかのぼ)ればそれは、産業革命後のアメリカの独立革命やフランス革命などの時期に確立されたといってよい。  産業革命前の権力者による封建的支配に甘んじていた市民が、市民革命によって自由を獲得、財を持つ一

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欲望が資本主義を生み、行き過ぎた欲望をコントロールするのが労働組合

このコラムは、元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電機連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴るものです。  人類の文明や文化の発展の歴史。表面上では素晴らしいの一言に尽きる歴史だが、見方を変えれば、その発展は人間の欲望の歴史ともいえる。欲望と一言で言っても、内実は、尽きない発展への関心や興味、人間の尊厳への敬意など、さまざまな感情が入り混じったものであったに違いない。  人類の発展に大きく貢献したの

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どうする日本人 1000兆円の借金

このコラムは、元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電機連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴るものです。  国が税収以上の支出をすれば当然のように借金でそれをまかなう。洋の東西を問わず、昔から権力者(国王)が国を統治していれば、国王は簡単に借金を帳消しにしていたが、高い金利が求められていた。そこで議会が将来得られる税収を担保として債券を発行して、借金をするシステムを作り上げた。それが国債とよばれるも

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「近親憎悪・同族嫌悪」

このコラムは、元連合副会長・元JCM議長(現顧問)・元電機連合委員長(現名誉顧問)である鈴木勝利顧問が、今の労働組合、組合役員、組合員に対して本当に伝えたいことを書き綴るものです。 昔から「近親憎悪」という言葉がある。 これは他人との好悪の感情よりも、関係が近く深いものに対して抱く憎しみの感情の方が強いことを意味している。具体的にいえば、血縁が近い者同士や、あるいは性格、立場が似通っているなどの者同士の方が、一度でも齟齬(そご)をきたすと憎しみの感情が強くなることを言う。

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